宇都宮の夏を快適に|高気密高断熱でエアコン電気代を抑える5つのコツ

年々厳しくなる夏の暑さに、「今年もエアコンをつけっぱなしにしてしまうのかな」「電気代がどこまで上がるのか心配」と感じているご家族も多いのではないでしょうか。特に宇都宮周辺は真夏の日差しが強く、冷房に頼る時間が長くなりがちですよね。

そんなときに頼りになるのが、家そのものの高気密高断熱という考え方です。実は住まいの断熱性能を高めることで、夏でも涼しさを保ちやすくなり、エアコンにかかる電気代の負担をやわらげることが期待できます。

この記事では、宇都宮エリアの夏を快適に過ごすために、高気密高断熱の家が涼しい理由や、エアコンの電気代を上手に抑える5つのコツ、断熱性能と光熱費の関係、地域の気候に合わせた家づくりのポイントを、はじめての方にもわかりやすく解説します。夏の暑さと電気代の不安に、一緒に向き合っていきましょう。

夏の暑さと電気代、その不安に寄り添って考えてみませんか

夏になると「エアコンをつけているのに部屋がなかなか涼しくならない」「電気代の請求を見るのが少し怖い」--そんな声を、家づくりのご相談のなかでよく耳にします。夏の蒸し暑さが年々厳しくなるなか、快適さと光熱費の両方が気になるのは自然なことです。まずは、その不安の正体を一緒に整理していきましょう。

「エアコンをつけても涼しくならない」その原因とは

「フル稼働なのに効かない」と感じるとき、その多くはエアコンの性能不足ではなく、家そのものの断熱・気密の弱さが背景にあります。せっかく冷やした空気が逃げ、外の熱が入り込むと、エアコンは休みなく働き続けることになります。よくある原因は次の5つです。

1. 窓からの熱の侵入 - 夏に室内へ入る熱の多くは窓経由といわれます。単板ガラスやアルミサッシは特に熱を通しやすい部分です。

2. 天井・屋根裏の熱こもり - 屋根が受けた日射熱が天井から降りてくると、冷房が効きにくくなります。

3. すき間からの空気の出入り - 目に見えない小さなすき間が積み重なると、冷気が逃げ暖気が入ります。ここに関わるのが気密性能(C値)です。

4. 壁・床の断熱不足 - 断熱材の種類や厚み、施工の丁寧さで、外の暑さの伝わり方が大きく変わります。

5. エアコンの容量やメンテナンス - 部屋の広さに合わない機種選びやフィルターの汚れも、効きの悪さにつながります。

つまり「涼しくならない」は、機器を強くする前に家の器を見直すことが近道になる場合が多いのです。高気密高断熱の住まいが夏も涼しいといわれるのは、この熱の出入りを抑えられるからです。

夏の光熱費が気になる方が増えている背景

近年、夏の電気代を気にされる方が増えているのには、いくつかの重なった理由があります。単に「電気代が上がったから」だけではありません。主な背景を5つに整理してみました。

1. エネルギー価格の変動 - 電気料金は時期により変わります。最新の単価は各電力会社の情報をご確認いただくのが安心です。

2. 夏の高温化・長期化 - 猛暑日が増え、冷房を使う期間そのものが長くなっています。

3. 在宅時間の増加 - 在宅ワークなどで日中も冷房を使う家庭が増え、稼働時間が延びています。

4. 住宅性能への関心の高まり - 省エネ基準の見直しが進み、断熱と光熱費の関係に注目が集まっています。

5. 暮らし方の見直し - 「エアコンを24時間つけっぱなしにした方が電気代を抑えられるのか」といった疑問を持つ方も増えています。

参考までに、性能の違いによる冷房費の考え方を目安として整理します。あくまで一般的なイメージで、間取りや地域、機器で変わります。

住まいのタイプ夏の冷房の効きやすさ光熱費の傾向
一般的な旧基準の家効きにくく設定温度が下がりがち高くなりやすい
省エネ基準レベルほどよく効く標準的
高気密高断熱の家少ない運転で保ちやすい抑えやすい傾向

断熱性を表すUA値、気密性を表すC値が良いほど、冷やした空気を保ちやすくなります。全館空調で家全体を穏やかに冷やしても電気代を抑えやすいのは、こうした性能があってこそです。注文住宅で断熱を検討する際は、性能値と光熱費の目安をセットで確認することをおすすめします。数字の見方に迷われたときは、地元で家づくりをお手伝いしてきた私たちにも、お気軽にご相談ください。

高気密高断熱の家が夏に涼しい理由

真夏の宇都宮では、日中の外気温が35℃を超える日も珍しくありません。「エアコンをつけてもなかなか冷えない」「電気代が気になって使うのをためらう」--そんなお悩みの背景には、住まいの断熱・気密の性能が大きく関わっています。ここでは、高気密高断熱の家がなぜ夏に涼しいのか、そのしくみをやさしく解き明かしていきます。

断熱で「外の熱を入れない」しくみ

夏の暑さの正体は、屋根・壁・窓から室内へ流れ込む「熱」です。断熱とは、この外からの熱の侵入をできるだけ食い止める工夫のこと。壁や天井に高性能な断熱材を入れ、窓を複層ガラスや樹脂サッシにすることで、外の熱気が室内に伝わりにくくなります。

とくに見落とされがちなのが「窓」です。住宅の場合、夏に入ってくる熱の約7割は窓など開口部からと言われています。断熱で夏を涼しく過ごすためのポイントは次の3つです。

  • 屋根・天井の断熱:直射日光で最も高温になる部分をしっかり守る
  • 壁の断熱:外気温の影響を受ける面積が大きいため効果も大きい
  • 窓まわりの対策:複層ガラスや遮熱タイプ、外付けの日よけを活用する

熱そのものを入れなければ、エアコンが冷やすべき熱量も減り、少ない稼働で室内を涼しく保てるようになります。

気密で「冷やした空気を逃さない」しくみ

断熱と並んで大切なのが「気密」です。気密とは、家のすき間をできるだけ少なくして、空気の出入りをコントロールすることを指します。どんなに断熱をしても、家のあちこちにすき間があれば、せっかく冷やした空気が逃げ、外の熱い空気が入り込んでしまいます。

高気密高断熱の家が夏に涼しく過ごせるのは、断熱と気密がセットで働いているからこそ。気密が高い住まいには、次のようなメリットがあります。

  • 冷房効率が上がる:冷やした空気が逃げにくく、室温が安定する
  • 温度ムラが減る:部屋ごとの暑い・涼しいの差が小さくなる
  • 計画換気が機能する:すき間からの無秩序な空気の出入りを防ぎ、24時間換気が正しく働く

気密が確保されていると、エアコンを一日中つけっぱなしにしても、こまめにオンオフを繰り返すより電気代が安定しやすい傾向があります。家全体を一定の温度に保つ全館空調で光熱費の負担を抑えたい場合も、この気密性能が土台になります。

UA値・C値が夏の快適さに与える効果

住まいの断熱・気密の性能は、数値で確認できます。それが「UA値」と「C値」です。

指標意味数値の見方
UA値家全体の熱の逃げやすさ(断熱性能)小さいほど断熱性が高い
C値家のすき間の量(気密性能)小さいほどすき間が少ない

まずUA値は、国が定める「省エネ地域区分」によって基準となる目安が変わります。日本は気候に応じて1~8の地域に分けられており、栃木県内の多くのエリアは比較的温暖な区分に含まれます。この地域区分での省エネ基準はUA値0.87以下が一つの目安とされ、より快適さや省エネ性を高めたZEH水準ではUA値0.6以下が目標の目安として広く使われています。夏の暑さ対策と光熱費の両方を重視するなら、0.6を下回る水準を一つのものさしにすると、住まいの性能をイメージしやすくなります。

一方でC値は、法律で定められた明確な基準値はなく、施工の丁寧さによって差が出やすい数値です。実際に完成した家で測定して初めてわかるものでもあります。一般的にはC値は1.0以下を確保できると気密の効果を体感しやすいとされ、さらに0.5前後まで高めると、冷やした空気の逃げにくさや温度ムラの少なさをより感じやすくなると言われています。

ただし、これらの数値は絶対的な保証値ではありません。地域の気候や日当たり、暮らし方、ご予算とのバランスによって、ちょうどよい落としどころは変わってきます。数値はあくまで、住まいの性能を客観的に比べるための「ものさし」として活用するのがおすすめです。

  • UA値:断熱の目安。温暖な区分ではまず0.6以下を目標にすると考えやすい
  • C値:気密の目安。1.0以下、できれば0.5前後を一つの基準に
  • 測定の有無:C値は実測してくれる会社かどうかも確認したいポイント

UA値とC値がともに小さい家ほど、夏は少ないエネルギーで涼しく保ちやすいのが特徴です。注文住宅で断熱を検討する際、毎月の光熱費の目安を左右する大きな要素にもなります。「この土地なら、どのくらいの数値を目指すのが現実的なのか」--数字だけにとらわれず、実際の暮らしにどう効いてくるかを一緒に考えていくことが、後悔しない家づくりの第一歩です。気になる数値の目安は、家づくりを相談する会社に遠慮なく質問してみてくださいね。

無料相談はこちら エアコンの電気代を抑える5つのコツ

夏の暑さ対策として、エアコンの効きと電気代のバランスに悩む方は少なくありません。ここでは、無理なく涼しさと省エネを両立するための考え方を、5つのコツに分けてご紹介します。

コツ1:断熱・気密の性能を土台から見直す

どんなに高性能なエアコンを使っても、家そのものの断熱・気密が弱いと、せっかく冷やした空気が逃げてしまいます。まず土台となるのが、家の「保冷力」を高めることです。

住まいの性能をあらわす目安として、次の2つの数値がよく使われます。

指標意味目安の考え方
UA値熱の逃げやすさ(断熱性能)数値が小さいほど熱が出入りしにくい
C値すき間の量(気密性能)数値が小さいほどすき間が少ない

高気密高断熱の家は、夏に涼しい環境をつくりやすいのが特徴です。ただし数値はあくまで目安で、地域の気候や暮らし方によって最適なバランスは変わります。新築を検討中なら、UA値・C値が夏にどう効くのかを設計段階で確認しておくと安心です。

コツ2:24時間つけっぱなし運転を上手に使う

「エアコンをこまめに消したほうが節約になる」と思われがちですが、真夏の日中はむしろつけっぱなしのほうが電気代を抑えられることがあります。

エアコンは、室温を設定温度まで下げるときに最も電力を使います。こまめにオン・オフを繰り返すと、そのたびに大きな電力がかかってしまうためです。

エアコン24時間つけっぱなし運転で電気代を抑えるポイントは次の通りです。

  • 短時間の外出(1~2時間程度)なら、消さずに設定温度を1~2℃上げておく
  • 設定温度は下げすぎず、28℃前後を目安に
  • 風量は「自動」にしてエアコン任せにする

ただし、断熱・気密が十分でない家では熱が入りやすく、つけっぱなしが必ずしも得になるとは限りません。家の性能とあわせて考えることが大切です。

コツ3:全館空調や連続運転で電気代を平準化する

家全体を一定の温度に保つ考え方として、全館空調や、少ない台数のエアコンによる連続運転があります。部屋ごとの温度差が小さくなり、廊下や浴室のヒートショック対策にもつながります。

全館空調の電気代を節約するうえで大切なのは、断熱・気密がしっかりしていることです。保冷力の高い家であれば、大きなエネルギーをかけずに室温を維持しやすくなります。

  • 各部屋を個別に冷やすより、温度ムラが出にくい
  • 急激な負荷がかかりにくく、電気代が平準化されやすい
  • 導入費用やメンテナンス費はかかるため、暮らし方との相性を確認する

全館空調は「家の性能とセットで初めて効果が活きる」という点を押さえておきましょう。

コツ4:日射をコントロールして室温上昇を防ぐ

夏の室温上昇の大きな原因は、窓から入り込む日差しです。窓まわりの日射対策は、費用をかけずに効果を実感しやすい工夫のひとつです。

  • 南面には軒やひさしを設け、夏の高い日差しを遮る
  • 西日が強い窓には、外付けブラインドやすだれ、シェードを活用する
  • 遮熱・断熱タイプの複層ガラスやLow-Eガラスを選ぶ

窓の外側で日差しを遮るほうが、室内カーテンより効果が高いとされています。注文住宅なら、窓の位置や大きさ、庇の設計を計画段階から工夫できるのが強みです。日射をうまくコントロールすることで、断熱による光熱費の目安もぐっと下げやすくなります。

コツ5:家全体の空気の流れと換気を整える

冷えた空気を家じゅうに行き渡らせるには、空気の流れを整えることも欠かせません。冷気は下にたまりやすいため、サーキュレーターや扇風機で空気を循環させると、体感温度が下がり設定温度を上げても快適に過ごせます。

  • サーキュレーターはエアコンに向けて、冷気を部屋全体に拡散する
  • 2階建てなら、階段上に空気がこもらないよう風の通り道をつくる
  • 24時間換気は止めず、フィルターを定期的に清掃して効率を保つ

換気は湿気対策にも重要で、室温だけでなく湿度を下げると、体感の涼しさが大きく変わります。空気の流れと換気を整えることが、快適さと省エネの仕上げになります。

断熱性能で光熱費はどう変わる?費用と目安の考え方

「断熱性能を上げると、どのくらい光熱費が変わるの?」--これは家づくりを考えるときに、多くのご家族が気になるポイントです。ここでは、断熱グレードごとの考え方や、金額の概算レンジ、初期費用とのバランス、制度の確認方法まで、判断の材料になる情報を整理してご紹介します。

断熱グレード別に見る光熱費の考え方

断熱性能の高さは、住まいの熱の逃げにくさを示すUA値と、すき間の少なさを示すC値という数値で表されます。数値が小さいほど、夏は外の暑さが入りにくく、冬は暖かさが逃げにくい家になります。特に真夏は、こうした数値が夏の涼しさに与える効果が大きく、冷房で冷やした空気を室内にとどめやすくなるのが特徴です。

一般的な傾向として、断熱グレード別に「初期費用の差」と「夏の冷房費のイメージ」を整理すると、次のような目安になります。あくまで一例で、建物の大きさや間取り、電気料金の単価によって上下します。

断熱グレードの目安初期費用の差(延床30坪前後の一例)夏の冷房費のイメージ
省エネ基準相当ベースベース
ZEHレベル省エネ基準相当より+50~150万円程度月あたり数千円ほど抑えやすい
さらに高性能ZEHレベルよりさらに+数十万~100万円程度冷気が長持ちし、より安定しやすい

たとえば省エネ基準相当とZEHレベルを比べると、断熱材や窓のグレードアップで初期費用が50~150万円ほど上がる一方、真夏の冷房費は月あたり数千円程度抑えやすくなる、といったイメージです。

ただし、これはあくまで幅のある概算です。具体的な金額は建物ごとに大きく異なるため、実際の判断では設計段階のシミュレーションで、ご自身の間取り・暮らし方に合わせた数字を確認するのが安心です。

初期コストとランニングコストのバランス

断熱性能を高めると、断熱材や窓のグレードアップで初期費用は上がりやすくなります。一方で、毎月の冷暖房費(ランニングコスト)は抑えやすくなる傾向があります。この両方を合わせて考えることが大切です。

判断のときに整理しておきたいポイントを挙げます。

  • 初期費用の増加分:性能を上げるほど建築コストは上がりやすい(例:ZEHレベルで+50~150万円程度)
  • 毎月の光熱費:冷暖房効率が良くなり、夏場で月数千円ほど負担を抑えやすい
  • 住み心地:温度差が少なく、夏涼しく冬暖かい快適性
  • 長く住む前提50年という長い時間軸で見ると差が積み重なる

イメージをつかむために、ごく簡単な試算例を挙げてみます。仮に初期費用の差が100万円、夏と冬を合わせた光熱費が年間で3~5万円ほど抑えられると仮定すると、単純計算で20~30年ほどかけて少しずつ回収していく計算になります。もちろん電気料金の変動や暮らし方で前後しますが、長く住むほど差が積み重なるイメージはつかみやすいかと思います。

また、まとまった空間をひとつの空調でまかなう考え方(いわゆる全館空調)は、快適さと引き換えに電気代が気になるという声もありますが、断熱・気密がしっかりした住まいほど無駄が少なく、節約しやすい方向に働きやすいのが特徴です。夏場にエアコンをつけっぱなしにしたときの電気代も、断熱性能が高い家ほど、こまめに入切する使い方と大きく変わらない、あるいは安定しやすいと言われます。

こうしたことから、初期費用の差は毎月の光熱費で少しずつ回収でき、長期の総額で比較するのが後悔しないコツです。目先の金額だけでなく、住み続ける年数まで含めて考えると、判断の軸がぶれにくくなります。

補助金・制度は最新情報の確認を

断熱性能の高い住まいには、国や自治体による補助金・税制の支援が用意されていることがあります。ただし、こうした制度は内容や金額、募集期間が年ごとに変わりやすい点に注意が必要です。制度をうまく活用できれば、先ほどの初期費用の差の一部をまかなえる場合もあります。

確認しておきたい流れは次のとおりです。

1. 最新の制度を調べる:2026年時点の情報をもとに、国の省エネ関連の支援策を確認する

2. 自治体の制度も確認:市や町が独自に用意する補助を調べる

3. 募集期間・予算枠を確認:期間や予算に上限があり早期終了する場合もある

4. 申請の条件をチェック:性能要件や着工時期などの条件を満たすか確認する

5. 専門家に相談する:制度に詳しい設計者や工務店に早めに相談する

制度は時期により変わるため、必ず最新情報をご確認ください。地域密着の私たちKASHIWA HOMEでも、壬生町を拠点にこの地域の気候に合わせた断熱の考え方や、初期費用と光熱費のバランス、その時々の制度を踏まえたご提案をお手伝いしています。50年後も価値ある住まいを一緒に考えていけたら幸いです。

無料相談はこちら この地域の気候に合わせた夏の家づくりのポイント 宇都宮周辺の夏の暑さと住まいの工夫

内陸に位置するこの地域の夏は、日中の気温が上がりやすく、日差しの強さや夜になっても気温が下がりにくい熱帯夜が続くことも珍しくありません。だからこそ、住まいそのものの「暑さに強い設計」が快適さと光熱費を大きく左右します。ここでは、地域の気候をふまえた夏の家づくりのポイントを5つご紹介します。

1. 日射をさえぎる工夫を優先する

夏の暑さ対策で見落としがちなのが、窓から入る日差し(日射)です。軒や庇(ひさし)、外付けブラインド、すだれなどで直射日光を室内に入れない工夫をすると、室温の上昇をかなり抑えられます。特に西日の当たる窓は、遮熱タイプの窓ガラスとの組み合わせが効果的です。

2. 断熱性能(UA値)と気密性能(C値)を意識する

断熱性能を表すUA値が低いほど熱の出入りが少なく、気密性能を表すC値が小さいほど、すき間からの熱気の侵入を防げます。これらの数値は冬だけでなく夏の快適さにも直結する要素で、冷房で冷やした空気が逃げにくくなるため、高気密高断熱の家は夏も涼しく保ちやすいのが特長です。

3. 風の通り道を設計に組み込む

朝晩の比較的涼しい時間帯には、自然の風を取り入れる「通風」も有効です。窓の位置を対角に配置したり、高い位置に窓を設けて熱気を逃がしたりする工夫で、冷房に頼りきらない暮らしがしやすくなります。

4. 冷房計画を家全体で考える

部屋ごとに個別に冷やすより、全館空調で家全体の温度を一定に保つ考え方もあります。断熱・気密がしっかりした家では、少ないエネルギーで全体を快適に保ちやすく、結果として全体の電気代の節約につながるケースもあります。ただし初期費用やメンテナンスの面もあるため、暮らし方に合うかを見極めることが大切です。

5. 屋根・天井の断熱を手厚くする

夏の熱は屋根から最も多く伝わります。屋根や天井部分の断熱を強化しておくと、二階や小屋裏の暑さがやわらぎ、冷房効率が上がります。

参考として、断熱の考え方の目安を整理すると次のとおりです。

部位夏の役割主な工夫
熱の出入りが最も大きい遮熱ガラス・庇・外付け日よけ
屋根・天井上からの熱を防ぐ断熱材を厚めに
全体の温度を安定断熱・気密のバランス
地元の気候を知る工務店に相談するメリット

同じ性能の家を建てたとしても、同じ断熱仕様でも土地の向きや隣家との距離で快適さや光熱費は変わってきます。設計図の上だけでは見えにくい部分だからこそ、その土地の夏の特徴を理解している地元の工務店に相談するメリットは大きいといえます。具体的には、次のような点が挙げられます。

  • 敷地に合わせた日射・通風の設計:日当たりや隣家との距離、風の抜け方をふまえ、暑さを抑える窓の配置や庇の出し方を提案しやすい
  • 暮らしに合った冷房計画:ご家族の生活リズムに合わせ、個別冷房と全館空調のどちらが合うかを一緒に検討できる
  • 光熱費の見通しを立てやすい:断熱性能に応じた注文住宅の光熱費の目安を、地域の気候をふまえて説明してもらえる
  • 将来のメンテナンスまで見据えた提案:建てて終わりではなく、住み続ける中での手入れや設備更新のしやすさも一緒に考えられる

よく話題になる「エアコンを24時間つけっぱなしにしたときの電気代」についても、住まいの断熱・気密性能によって結果は大きく変わります。性能の高い家ほど、こまめに切るより一定運転のほうが快適で経済的になる場合もあり、こうした判断も地域の暮らしを知る専門家と相談すると安心です。

壬生町を拠点にこの地域で家づくりをお手伝いしてきた私たちKASHIWA HOMEも、地元の気候に合わせたご提案を大切にしています。夏も冬も心地よく、50年後も価値ある住まいを、地域でそっとお手伝いできればと思っています。

※補助金や光熱費の目安は時期により変わるため、検討の際は最新情報もあわせてご確認ください。

よくある質問(Q&A)

家づくりを進めていくと、断熱や電気代について細かな疑問がわいてくるものです。ここでは、夏の暑さ対策や光熱費に関して、よくいただくご質問を5つにまとめてお答えします。

Q1. エアコンは「24時間つけっぱなし」と「こまめに消す」、どちらが電気代は安いですか?

A. 一概には言えませんが、高気密高断熱の住まいでは「つけっぱなし」が有利になりやすい傾向があります。エアコンは室温を設定温度まで下げる立ち上がりに一番電力を使うため、断熱性能が高く熱が逃げにくい家なら、弱運転を続けたほうがトータルの消費電力を抑えられるケースが多いのです。ただし、外出が長時間になる日や気候の穏やかな日は消したほうがよいこともあります。「エアコン 24時間つけっぱなし」の電気代は住宅性能や地域の気候で変わるため、実際の暮らしに合わせて調整するのがおすすめです。

Q2. UA値やC値は、夏の涼しさにどれくらい効果があるのですか?

A. どちらも夏の快適さに深く関わります。おおまかな役割は次のとおりです。

指標表すもの夏への効果
UA値熱の逃げやすさ(断熱性能)外の熱の侵入を抑える
C値すき間の少なさ(気密性能)冷気の漏れ・熱気の侵入を防ぐ

数値が小さいほど性能が高いことを示します。断熱と気密は片方だけでは効果が半減するため、両方をバランスよく整えることが、高気密高断熱で夏を涼しく過ごすための土台になります。

Q3. 全館空調にすると、電気代はやはり高くなりますか?

A. 「家全体を冷やすから高い」というイメージをお持ちの方は多いのですが、必ずしもそうとは限りません。断熱・気密がしっかりした住まいであれば、少ないエネルギーで家中を一定の温度に保ちやすく、結果として全館空調の電気代を節約できる場合もあります。ポイントは次のとおりです。

  • 家の断熱・気密性能が十分に確保されているか
  • 冷房負荷の小さい間取り・窓計画になっているか
  • 機器の容量が家の広さに合っているか

性能とのバランスが取れていないと割高になることもあるため、設計段階での検討が大切です。

Q4. 注文住宅を建てるとき、光熱費はどのくらいを目安に考えればよいですか?

A. 光熱費は住宅性能・家族構成・電気料金の変動で大きく変わるため、断定はできません。注文住宅の断熱と光熱費の目安を知りたいときは、間取りや性能の条件をそろえたうえで「年間の冷暖房エネルギー量」を試算してもらうと、比較の判断材料になります。設計の段階でおおよその見込みを出しておくと、暮らし始めてからのギャップが小さくなります。

Q5. 今住んでいる家が暑いのですが、リフォームでも改善できますか?

A. はい、改善が期待できます。夏の暑さ対策として効果を実感しやすいのは、次のような部分です。

  • 窓の断熱化(内窓の追加や高断熱ガラスへの交換)
  • 天井・屋根裏の断熱補強
  • すき間をふさぐ気密改修

窓は熱の出入りが最も大きい場所のひとつなので、まず窓から手をつけると費用対効果を感じやすい傾向があります。地元の気候をふまえた改修プランは、お住まいのエリアで家づくりをお手伝いしてきた私たちにもご相談いただけます。

なお、補助金や制度は時期によって内容が変わるため、費用や条件を検討する際は最新情報をあわせてご確認ください。

無料相談はこちら まとめ|50年後も快適に暮らせる家づくりを一緒に

夏の厳しい暑さの中でも、家の中では家族みんなが心地よく過ごしたい。そのためのカギになるのが、住まいの気密と断熱の性能です。せっかく冷やした空気を外に逃がさず、外の熱を室内に入れない工夫があれば、エアコンにかかる負担も自然とやわらいでいきます。

今回ご紹介した内容を、あらためて振り返ってみましょう。

  • 断熱・気密性能を高めることで、冷房で快適にした空気を保ちやすくなる
  • 窓まわりや日射の対策を工夫すると、室内に入る熱をぐっと抑えられる
  • エアコンの設置場所や使い方を見直すことで、効率よく涼しさを行きわたらせられる
  • 性能とライフスタイルの両面から考えることが、電気代を抑える近道になる

とはいえ、「わが家の場合はどうすれば?」と迷うことも多いはずです。高気密高断熱の住まいで夏のエアコンの電気代をやさしく抑える工夫は、土地の向きや建物の形によっても最適な答えが変わります。

地元の気候を肌で知る私たちKASHIWA HOMEなら、この地域ならではの暑さに寄り添ったご提案ができます。50年後も心地よく暮らせる家づくりを、無理のないペースで一緒に考えていきませんか。まずはお気軽に、無料相談からお声がけください。

無料相談はこちら

宿泊型モデルハウス

モデルハウスのご紹介