2024年8月27日

まだバルコニーは必要ですか?

以前と比べバルコニーの必要性が薄くなってきたように感じます。その理由として代表的なものは以下の4つがあるようです。

  • 布団からマットレスに

    マットレスに徐々に移り変わりバルコニーに布団を干す行為が必要なくなりました。布団を選ぶ人も少なくなってきたため、最近ではバルコニーがないお家も増えてきました。
  • 掃除が大変

    バルコニーは雨風が侵入し汚れもこびりつくので水洗いが必要です。枯葉が飛んできた際には、そこからどこかに飛んでいくことはあまりないため、掃除が必要となります。排水溝が詰まることにより、雨漏れの原因にもつながります。
  • メンテナンス

    外壁塗装と同じタイミングでバルコニーの塗装も必要になります。また排水溝の詰まりがないかといった点検も必要になってきます。
  • 雨漏れのリスク

    防水工事を正確に行わないと雨漏れのトラブルにつながります。また防水工事をすれば永久に安心かと言ったらそうではないので、定期的な点検と工事が必要になります。

最後の防水工事にはいくつかの種類があり、施工方法によってメリット・デメリットがあります。そのため、防水工事を検討する際はベランダ・バルコニーの状況や予算、各防水工事の特徴を加味して、施工を検討しなければいけません。しかし、防水工事の種類ごとの特徴や違いについて詳しく知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は、ベランダ・バルコニーで用いられることの多いFRP防水ウレタン防水にフォーカスをあてて、それぞれの違いやメリット・デメリットについてご紹介させていただきます。

■

ウレタン防水(密着工法)

下地面に直接ウレタン樹脂を塗布していくのが密着工法です。

防水塗料を形成するウレタン樹脂はポリウレタンとも呼ばれるプラスチック素材です。このポリウレタンは洋服や接着剤、自動車のバンパー等身近な物に利用されています。

■

FRP防水(密着工法)

FRP(繊維強化プラスチック)防水はFiber(繊維) Reinforced(強化) Plastics(プラスチック)の略で、その名の通り、繊維強化プラスチックのことを指します。

このFRPはガラス繊維・炭素繊維などを混ぜることで耐久性を強化したプラスチックで、お風呂の浴槽や船・プールにも使用するほど防水性に優れた素材です。施工期間を短く済ませられますが、費用はウレタン防水と比べるとやや高い傾向です。

工法のメリット・デメリットまとめ

工法 メリット デメリット
ウレタン防水(密着工法)

・比較的に費用を安く済ませることのできる
(ただし、密着工法が施工できるのは下地の状態が良い場合のみ)

・柔軟性があるため、地震や振動による影響にも柔軟に対応

・職人の腕次第では仕上がりが汚くなってしまう

・ウレタン防水の層の厚さは3㎜が適正とされますが、均一に塗り重ねる技術と経験が必要

・乾燥に時間がかかる(3~10日程度)

・摩耗性がFRPより劣る
FRP防水(密着工法)

・硬質で傷がつきにくい

・防水性・耐久性・耐熱性・耐水性は非常に高い

・こまめなメンテナンスで20年程度まで持つ

・硬化する際に化学反応が生じるため臭いが発生する

・弾力がなく硬い

・伸縮性がないため、変形量が大きい木造の広いバルコニー、ベランダには向かない

新築住宅の防水工事はFRP防水が主流になるので、バルコニーが欲しいと思う方はデメリットをよく理解して住宅会社へ希望を伝えるようにしましょう!


一覧へ戻る

  • モデルハウスのご紹介
  • 建て得ライフ
  • バーチャル展示場